2020年2月25日火曜日

京都御苑(御所)の梅林は5分咲き・・蝋梅も咲いています(2月19日)

京都御所の南西の烏丸通り「出水口」から入ってすぐ、左側一帯に「梅林」があります。2月中旬に行ってきましたが、3分咲きでした。3月上旬には見ごろを迎えるそうですので、京都御所見学の際には是非訪れてみてください。


京都御苑の中にはいくつか花のスポットがありますが、ここはそのうちの一つ、「梅林」です。「梅林」には紅白あわせて約200本の梅が植えられています。主に昭和20年代に京都各地の神社から譲り受けた穂を接ぎ木で育てたものだそうです。2月中旬頃から3月中旬に赤・白・ピンクの花を咲かせて、私たちを楽しませてくれます。なお、一部黄色の花を咲かせる蝋梅も植えられています。





皇宮警察本部京都護衛署

梅林の横には、「皇宮警察本部京都護衛署表門警備派出所」の事務所があります。皇宮警察本部は、天皇皇后両陛下や皇族各殿下の護衛と皇居、御所、御用邸などの警備を専門に行う警察です。皇宮護衛艦、警察庁事務官、警察庁技官の職員は国家公務員です。発足当初は宮内省の組織でしたが、現在は警察庁の附属機関となっています。





五分咲き

花の見ごろまで未だ時間がかかります。5分咲き程度でしょうか。











立派な枝ぶりの梅の木がありました。





蝋梅

梅林のなかには「蝋梅」も咲いています。黄色く半透明でつやのある花びらをつけています。各地の梅林でもあまり見かけることのない中国原産の珍しい梅です。蝋梅の花びらはまるで蝋細工のようです。





花言葉

梅の花言葉は、梅の花全体としては「高貴」・「高潔」・「忠実」・「忍耐」です。花の色別の花言葉では、紅梅は「優美」白梅は「気品」ピンクが「清らかさ」、そして蝋梅は「慈愛」です。

梅は、バラ科サクラ属の樹木ですが、蝋梅はクスノキ木ロウバイ科ロウバイ属に属する樹木です。





御所の小川

最近まで御所には防火等のために、琵琶湖疎水を三条蹴上で分水した専用水路「御所水道」が引かれていました。昭和56年(1981年)、そのうち御所周りの流路「御溝水(みかわみず)」から分水して作ったのが「御所の小川」です。長さ約110m、深さ約20cmで川底には琵琶湖安曇川産の石を敷いています。なお、平成4年(1992年)の御所水道の閉鎖によって、今は井戸からの地下水を循環ろ過して流れを保っています。

御所の小川(上流)
御所の小川(下流)
京都御所の正門「建礼門」

京都御所の南面正門の「建礼門」へ続く堺町御門からの通路です。皇族が京都御所へ入られる際の通路となっています。



建礼門と奥の建物は紫宸殿

「建礼門」の正面には、「厳島神社(いつくしまじんじゃ)」があります。平安時代に平清盛が広島安芸の厳島神社を京へ勧請し、時期不詳ながら当地に遷座したものと云われています。




厳島神社の鳥居の南側には九條池がひろがり、その淵には五摂家の一つ九條家の屋敷内に設けられた庭園の遺構「拾翠亭(しょうすいてい)」があります。

拾翠亭

京都御苑内の京都御所も仙洞御所も通年公開されており、また御苑内の木々もこれから3月から5月頃にかけて花が咲き誇る絶好の季節になります。コロナウィルスも心配ですが万全の対策をして出かけてみてはいかがでしょう。

なお、仙洞御所の拝観には事前予約が必要です。

アクセス
京都市営地下鉄烏丸線 丸太町駅下車 一番出口から徒歩3分


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