2019年5月22日水曜日

大津の彦田稲荷神社は彦根藩蔵屋敷の中で商売繁盛を支えてきました

大津の「彦田稲荷神社(ひこたいなりじんじゃ)」は滋賀県大津市浜大津にあります。

彦田稲荷神社は、江戸時代彦根藩の井伊直政が、徳川家康から授けられた地に設けた、琵琶湖湖上運送の拠点となる蔵屋敷の中に勧請され、諸国から運ばれる米や物資の売買の商売繁盛を鎮守してきました。

彦田稲荷神社

御由緒 引用:滋賀神社庁ホームページ他 

御祭神
彦田稲荷大神
(配祀神)彦丸稲荷大神

例 祭
11月吉日

御神紋
左三ツ巴

冒頭の彦田稲荷神社の写真の後ろにビルがそびえていますが、これは現在NTT西日本の滋賀支店です。

この地は江戸時代には彦根藩の大津蔵屋敷が建っていた場所です。もう少しさかのぼれば、石田三成の大津屋敷があった場所とされています。

関ヶ原の合戦の褒美として、彦根藩の井伊直政は徳川家康より彦根の佐和山城と当地を授けられました。

当時大津港は琵琶湖の湖上運送で大津へ到着した米や物資を売買し、大阪へ送るための拠点として大いに繁盛していました。彦根藩の蔵屋敷は幕府の蔵屋敷に次ぐ広さがあり、屋敷内には米蔵や役人屋敷の他に、彦根藩の商人達の借店も立ち並んでいました。

彦田稲荷神社は、この屋敷内に勧請されて、諸国から運ばれる米の売買の商売繁盛を鎮守してきました。

元々はもう少し琵琶湖寄りにあったそうですが、明治31年に現在の地に移されました。

【御利益】 商売繁盛

拝殿


本殿と相殿(彦丸稲荷大神:左の小さい社)


手水舎

こじんまりした神社ですが、参道には鳥居が4基あります。入口から朱塗りの鳥居が2基並び、その奥に石造り鳥居が2基ならんでいます。冒頭の写真をよく見ていただくと分かると思います。

正面が一の鳥居


 二の鳥居と三の鳥居


四の鳥居

狐の狛犬(檻に囲まれています)

おみくじ表

拝殿の扁額

現在この神社は地元の自治会がお世話されているようです。

アクセス
JR琵琶湖線大津駅下車 琵琶湖へ向かって徒歩12分
京阪電車京津線浜大津駅下車 徒歩2分

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