2019年5月20日月曜日

【裁判傍聴記】ワシ無免許やし警察にいうのんやめてくれ

被告人は交際相手の女性との待ち合わせ場所に向かうため、自動車を運転して自宅を出ました。この直後に前を走行する自動車の後方部に追突しました。追突された被害者は警察に通報すべく携帯で電話しようとしたところ、被告人は被害者に「ワシ無免許やし警察に言うのやめてくれ」と言いました。


罪 状 道路交通法違反(無免許運転・前方不注視)
被告人 50代前半 男性


 事件の概要 

平成30年〇月、被告人は交際相手の女性との待ち合わせ場所に向かうため、自動車を運転して自宅を出ました。この直後に前を走行する自動車の後方部に追突しました。いわゆるおかま事故を起こしました。
  
被告人は、追突後すぐに自動車から出て追突した自動車のもとに行き、相手にケガのないことを確認しました。その後被害者は警察に通報すべく携帯で電話しようとしたところ、被告人は被害者に「ワシ無免許やし警察に言うのやめてくれ」と言いました。被害者はなおさらとして警察に通報し、駆け付けた警察官によって無免許運転の現行犯で逮捕されました。

被告人は、大分県で生まれ、中学を卒業後調理師として働くなどして、一時は暴力にも所属していましたが、事件当時は無職でした。

被告人は、平成9年に自動車の運転免許を取得しましたが、同年に免許取り消しの処分を受け、以降免許を再取得することはありませんでした。被告人は警察の取り調べに対して、免許取り消しを受けて以降、計10回ぐらい自動車を運転したことがあると供述しています。事件当日運転していた自動車は友達から5万円で購入したものでした。


 認否確認 

裁判長は被告人に黙秘権があることを告げた後、起訴状の内容について認否の確認を行いました。
  
裁判長
起訴状の内容に間違いありませんか。
被告人
間違いありません。

裁判長
弁護人のご意見は。
弁護人
被告人と同意です。


 追起訴 

裁判の手続き上は、ここから証拠調べに入るところですが、検察官から被告人に対して、別件での追起訴があり書面を準備中との申告がありました。

裁判長は、追起訴があれば審理は続行できないとして、審理は追起訴を受けてから続行することに決定し、次回期日を決定したうえ審理はここで中断すると宣言されました。


 裁判の向う側  


刑事裁判を傍聴していると、無免許運転の事件が時々ありますし、警察24時などのテレビ番組でも無免許運転で逮捕される場面がよく出てきます。

無免許運転で自賠責保険の切れた自動車を運転して人身事故でも起こせば、被害者は保険で被害の補償ができないのは勿論ですが、自身のケガは全く補償されません。
たとえ自賠責保険に入っていたとしても、無免許運転では、自身のケガは自賠責保険では補償されません。

無免許で運転するということは、まわりの人達にも、自身にも甚大な影響を与えるということを肝に銘じてほしいと思いました。 

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