2019年7月7日日曜日

能登半島ほぼ一周ドライブ旅その2 輪島朝市~揚げ浜塩田~軍艦島へ

平成最後の年の4月中旬、能登半島ほぼ一周の1泊2日ドライブ旅で、絶好の天候で絶好の景色を楽しんできましたので、私たちが訪ねた能登半島の見どころをご紹介させていただきます。
1日目は、能登半島の西岸を走り能登金剛の「厳門」、「上大沢・大沢の間垣の里」で日本海の荒々しさを感じ、「白米千枚田」の棚田を背景に日本海に沈む夕日を眺めて日本の原風景を改めて感動しました。
2日目は、輪島の朝市を楽しんだ後、能登半島の西岸の「塩の駅奥能登揚げ浜塩田」を経て、能登半島の東岸を走ります。途中「軍艦島」などに立ち寄って帰途につきます。

見附島 別名「軍艦島」


 輪島の鎮守「重蔵神社」 

2日目の朝は、輪島の鎮守社「重蔵神社(じゅうぞうじんじゃ)」のお参りからスタートです。重蔵神社は古来輪島の鎮守社として当地にあり、人々の崇敬を集めてきました。

「奥能登輪島の「重蔵神社」は崇神天皇の時代に創建されました(社伝)」


重蔵神社


 輪島の朝市は元気の源 

日本三大朝市の一つ「輪島の朝市」は8時から12時まで開かれています。地元で採れた魚介類やその加工品、野菜類を安く買えます。売り手のおばちゃんたちとのやりとりもとても楽しく、ついつい買いすぎてしまうので気をつけましょう。

「輪島の朝市は売り手の元気なおばちゃんとのやりとりが最高」





 「塩の駅 奥能登揚げ浜塩田 輪島塩」 

輪島の朝市を楽しんだ後、能登半島西岸を更に北東に海岸沿いに走ると、「道の駅 奥能登揚げ浜塩田 輪島塩」が現れます。ここは曽々木から珠洲方面へ向かう途中の「塩の道」の起点として、各種の「塩」の販売とともに古来からの「揚げ浜式」製法で塩を作る展示場としての役割を併せ持った「道の駅」です。




500年前から奥能登に守り伝えられてきたという「揚げ浜塩田」の塩づくりを、ここでは若い人たちが受け継いでいました。
私たちが屋外の塩づくりの展示物を見学しているとそれに気づいた若い人が建物の中から出てきて熱心に「揚げ浜式塩田」による塩の製法を説明してくれました。

朝一番に海から小さい桶で海水を汲んできて、塩田に置かれた大きな桶を満たします。

海岸から桶で海水を運び下の写真の大きな桶へ
その後大きな桶から塩田の砂場に向かってウチオケ(打桶)と呼ばれる桶で均等に海水を撒きます。均等に海水を撒くには熟練の技術がいるそうです。

大きな桶に浮いているのがウチオケ

日中に海水がしみこんだ砂を天日で乾燥させた後、砂をヌイ(沼井)と呼ばれるろ過装置にの周囲に集めます。ヌイの上にスノコを置いた上に板を組み立ててタレフネを作ります。

タレフネ(写真奥の箱状のもの) 左下部に水槽
タレフネの中に集めた砂を入れその上にムシロを掛けて、その上からモンダレ(藻垂)と呼ばれる昨日の最後の浸出液をかけます。

続いて上から海水をかけて砂に付着した塩分を溶かして、タレフネの下部にある水槽に集めます。この段階で塩分濃度は20度です。

その後、水槽に溜まった濃度の濃い海水(カンスイ)を釜屋のカンスイ溜めに運んでおき後平釜に移して数時間かけて塩分濃度24度まで荒焚きします。次に一旦ろ過した後、本釜に移し約12時間かけて水分を蒸発させます。


この後炊きあがった塩からにがりを取り除き、更に出来上がった塩から不純物を取り除き製品となります。

重労働でかつ熱い環境下での仕事もあり、大変きつい仕事ですが若い人がしっかりと受け継いでおられる姿は大変たのもしく感じられました。

店舗では、各種の塩製品を販売しており、塩ソフトもおいしいです。





 垂水の滝 

「垂水の滝」は山から流れ落ちた水が直接海に注ぐという、全国でも珍しい滝です。

垂水の滝
冬場にはこの海岸付近で荒れた海の波が岩に砕けて水泡となり雪のように舞う「波の花」を見ることができるそうです。また風の強い日には垂水の滝の水が霧状になって吹き上げられ水が落ちてこない現象が見られるそうです。このことから「逆さ滝」と呼ばれるそうです。
垂水の滝の直下


 道の駅 すず塩田村 

能登半島の西岸の「奥能登絶景街道」を更に海岸沿いを北東に走り、珠洲市に入ると「道の駅すす塩田村」が見えてきます。
ここは、「道の駅 奥能登揚げ浜塩田 輪島塩」と同様に、「揚げ浜式」製法で塩を作る塩の資料館と塩はもちろん地元の土産物を買える物販コーナーがあります。塩の資料館では塩づくり体験もできます。





塩づくり体験場

物販コーナー


 見附島 別名「軍艦島」 

能登半島の先端を抜けて東海岸の珠洲市を南下して走りしばらくすると「見附島」が見えてきます。「見附島」はその形から別名「軍艦島」とも呼ばれ、海岸から見える姿は軍艦の船首を思わせます。


「見附島」は標高29m、長径160m、短径50mの菱形をしており、長年の風化・浸食でこのような形になりました。

弘法大師が海を渡ってきた際に、この島を見つけて上陸したために「見附島」と呼ばれたと云われています。


この付近の海岸を「えんむすびーち」と呼んで、縁結びの鐘もあります。

縁結びの鐘


見どころ満載の1泊2日の能登半島ほぼ一周ドライブは1日目に走った「千里浜なぎさドライブウェイ」で日本海に沈む夕日を見ながら終わりました。

 
またいつか来てみようと思います。

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